事 業 内 容:
①飼料の製造および販売
②肥料の製造および販売
③動物用医薬品の販売
④農畜産物の加工、販売、家畜の取引
⑤家畜・家禽類の飼育および生産に関する研究
⑥畜産用機器・資材の販売
⑦貸物利用運送業事業法による利用運送業
⑧倉庫業
⑨家畜の診療
⑩前各号に付帯関連する一切の事業
会社名:ジェイエイ北九州くみあい飼料株式会社
本社所在地:福岡市中央区那の津5丁目3番1号
従業員数:194名(平成25年4月1日現在)
企業理念:生産者と消費者に奉仕する心で、配合飼料のコスト低減・品質向上・営農サービスを実践し、地産地消の販売強化と地域農家と連携した環境保全に取組み、安全・安心を提供します。
経営理念に掲げられた環境保全活動の実施
ジェイエイ北九州くみあい飼料株式会社は、地域に密着した飼料会社として昭和60年に福岡・長崎・大分のくみあい飼料会社が合併し、設立されました。平成22年には熊本くみあい飼料会社と合併し、山口県・北部九州・中九州を供給エリアとするJA全農グループの会社として事業を展開しています。
畜産農家と消費者から信頼される事業の確立を目指す同社は、経営理念実現のために、全社一丸となって環境保全活動を推進するコンパクトエコシステムを導入しました。
全社員研修会における環境教育とアンケート調査の実施
はじめに、環境保全活動を推進するにあたり、全社員研修会にて環境保全に関する講演会及びDVDによるエコドライブの環境教育研修を実施しました。そこで、アンケートによる全社員の意識調査と、環境保全への取組みアイデアを募り、社員の環境に関する知識と意識の現状把握から活動をスタートしました。
アンケート結果より、「飼料会社であり製造・配送において臭い、騒音、通交等で近隣と協調していく必要がある」という意見や、「自社の理念の実践」、「100年企業を目指すのなら、自社だけ良ければという考えでは続いていかない」など、活動を積極的に推進していく意識が窺えました。
分別の徹底と再資源化による廃棄物の削減
ジェイエイ北九州くみあい飼料の本社社屋は平成25年に新設され、人感センサーの照明の採用など、環境配慮型施設として設計されています。また、全社においてエネルギー削減の取組みは以前より力を入れて推進していたため、コンパクトエコシステムの導入により、初年度は主に廃棄物量の削減に取り組むこととしました。
具体的には、工場を含む全事業所において分別を徹底し、廃棄物の計量を行い、まずは見える化に取組みました。また、今まで可燃ごみとして廃棄していた古紙をリサイクルする廃棄物処理業者に切り替え、再資源化率を向上させました。
地域貢献活動の実施
5月~7月の3ヶ月間で、各工場や事業所拠点の地域の清掃活動に社員の約半数95名が参加し、地域の環境保全に貢献しました。
<清掃活動に参加した社員の声>
・地域の人たちと協力して清掃活動を行い、ゴミ拾いが終わった後は
清々しい気持ちになりました。
・ゴミも比較的少なく、日ごろから清掃活動が実施されていると感じ
ました。
・清掃活動に参加している人たちの環境保全に対する意識の高さを
感じました。
・自分の出来るところから、環境保全活動に取組みたいと思いました。
分別の徹底で廃棄物削減によるコスト低減を実現
廃棄物の分別と見える化の徹底により、本社では計量前と計量後で半分以下まで廃棄物量を削減しました。同時に、廃棄に係るコストも半分以下に低減することができました。
役割の明確化とコミュニケーションにより活動を推進
各部署から選出した環境保全担当者をリーダーに任命し、定期的な環境保全会議を実施し、部署の取組み状況や課題等を共有しました。会議には活動を支援する環境経営士も出席し、活動内容のフィードバック(評価)と今後の取組みについて環境保全担当者のアイデアを纏め、更なる活動の推進や改善へと繋げています。
また、実行責任者は、保全担当者が纏めた活動内容を経営戦略会議において報告・共有します。事務局では、各部署の報告数値や取組み状況を社内のグループウェアに掲載し、全社員が閲覧できるようにしています。このように、各担当者層の役割を明確化し、コミュニケーションを図ることにより、PDCAサイクルに基づいて活動を推進しています。
活動実績を踏まえて目標を設定し、リサイクル率の向上に取組みます
コンパクトエコシステム導入の初年度は、環境保全活動の推進体制を構築し、地域の貢献活動と廃棄物削減に力を入れて活動を推進しました。今年度の実績を踏まえ、次年度は目標数値を設定して活動に取組みます。
特に、資源ゴミのリサイクル率向上に取組み、廃棄物削減や生産性向上、コスト低減に努めます。