ニシトクは、新潟県加茂市において廃棄物処理業・リサイクル業を営む会社です。1954年3月、加茂市に本社工場を設立し、その後同市に須田工場、南蒲原郡に田上倉庫を設立しました。
現代表の西村道博社長を中心に、年々増加の傾向をたどる事業として扱う廃棄物の適正処理に努め、地域住民、官公庁との信頼関係構築に力を入れてきました。さらに持続可能な経営と環境保全を推進していきたいという決意のもと、環境経営のツールであるコンパクトエコシステムを導入することになりました。
全員参加の環境保全組織を構築
はじめに、環境保全総責任者、実行責任者、保全担当者を明確にし、環境保全組織体制を構築しました。その体制のもと、環境保全対策会議を定期的に開催し、全社員で環境問題の対策を検討し、保全活動を推進しました。
エコドライブ推進への自己啓発で、自動車燃料・CO2削減へ
コンパクトエコシステムガイドラインに基づき、環境保全の取組項目と目標を設定して環境保全活動に取組みました。なかでも、自動車燃料の削減は、「全車両の省エネ運転及び定期点検の実施、燃費効率の向上、アイドリングストップの徹底」と定め、施策として燃費向上チェックシートの記入及び燃費表を作成し、パソコンで管理しました。
その結果、自身の担当車両の燃費効率を確認することができ、月ごとの燃費にも差があることが分かりました。数値によって現状把握や分析が出来たことにより、ドライバー全員、さらにエコドライブを推進していこ
うという前向きな取組みに変わっていきました。
綿密な現状把握で法規制との整合性を確保
業務に関連する許可証の状況を把握し、有効期限まで帳票化することで環境関連法規・条例を遵守する体制を整えました。また、引き取り品加工工程図を作成し、標準化することで、古紙類、非鉄類、鉄屑類プラスチック類の分類を確実に行い、資源の有効利用と廃棄物の適正処理に社員全員が取組めるようになりました。
環境保全目標値は2011年度を基準とし、CO2排出量、購入電力料、ガソリン使用量、軽油使用量、水使用量とも-0.2%、廃棄物は-1%、灯油使用量は-10%と定めたのに対して、自動車燃料の削減によりCO2を大幅に削減できました。
明るい職場環境を活かしてさらに環境保全活動を推進
全車両担当者が、エコドライブの推進を楽しみながら取組もうと、25年度の目標を設定しています。また、軽油削減に対しても、BDF使用開始時期の見極めを課題として抽出し、さらなるCO2排出削減に向けて活動を進めているところです。